顔のYシャツ

顔のYシャツ



 一時期全国区で人気となった「たま」というバンドの「まちあわせ」という歌で、一部で有名になった、東京・千代田区にある洋品店の看板。

 歌詞は「神保町、顔のYシャツの前で 午前2時30分の待ち合わせ」だが、実際は隣りの小川町にある。最寄駅も都営地下鉄新宿線の「小川町」。写真右下に地下への降り口が写っている。

 ちなみに「じんぼうちょう」「あわじちょう」「にしきちょう」と、神田界隈は「ちょう」と読む町がほとんどだが、小川町だけは「おがわちょう」ではなく「おがわまち」だ。田舎出の三鷹はどっちでも別に気にならないが、東京の人間は「おがわちょう」と呼ばれると嫌な顔をする。

 山口瞳の「江分利満氏の優雅な生活」に、関西系の弱電メーカーに勤める東京人の主人公の述懐として、こんなくだりがある。

「関西弁を面白いと思う反面、江分利が時に異和感を感ずるのも当然のことだろう。渋谷・日比谷を目黒と同じように、頭高に発音されることや小川町を小川チョウとよまれる不快さにはもう馴れてしまったが」

 東京人と一緒のカラオケでは「おがわまち、顔のYシャツの前で」と歌えば、歓心を買えるかもしれない。買ってどうすんだ?(自前ツッコミ)

(2001/03/24)



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